土地がないと家造りはできない
注文住宅は住宅と土地がセットになっているので、まずは建てる前に土地を探す必要があります。立地条件は通勤や通学、買い物などの生活シーンに直接影響を与えます。だからこそ立地条件をよくリサーチしたうえで土地選びをすることが大切です。例えば都市部より安いからと郊外の土地を購入すると、クルマがないと生活が極端に不便になる可能性があります。さらにクルマの維持費や駐車場の費用などが必要になり、結果的に生活コストが高くなるケースがあるのです。また土地を売り出していないエリアでは、家造りをすることができません。土地の形状は正方形や長方形が好ましく、複雑な形状だと住宅設計が難しくなり、建築費用が高くなるデメリットもあります。
土地探しにかかる手間と時間
注文住宅は建売住宅より工事期間が長くなり、その理由のひとつが土地探しに時間がかかるからです。建物ならば完成後に追加でリフォームできますが、土地はそうはいきません。土地の選択を間違ってしまった場合、土地を売却するか新しく探すしかないわけです。土地の価格に関しては、エリアによっては建物の費用を超えることが多々あります。特に都心部は地価が高額で、建物の費用の数倍になることが少なくないです。
建売住宅の場合は施工会社が土地選びをし、その土地に家が建てられています。そのため施主が自分で土地探しをする必要はありません。仕事が忙しくて土地探しに十分な時間をかけられない人だと、場合によっては土地を見つけるだけで1年以上を要することもあるでしょう。注文住宅は住むまでが大変だと言われる理由です。